安倍政権寄生ジャーナリストたち。
『新潮45』は、差別的な言葉のオンパレードで、休刊に追い込まれた。
元々、徹底した取材と原稿の多重チェックで、ジャーナリズム世界の評価を確立してきた新潮社が、なぜ、あんな杉田水脈のような差別的駄文を掲載し、さらにその失態に上塗りするような「記事」を掲載するに至ったのか。
この背景として、最近の紙媒体誌の販売部数の低下が指摘される。そして、実際に、殆どの情報をスマホに頼る若者が本や雑誌を買わなくなっているのは事実。そんな中、唯一、ヘイト本や嫌中・嫌韓本など差別的な出版物だけは、出せば売れるという情けない現実がある。
出版社としては、雑誌の発行部数を引き上げる手立てとして、悪質な差別記事を載せたくなる衝動は存在するということだ。
しかし、この間のジャーナリズムの世界では、別のベクトルも働いている。それは、安倍政権との近さだ。何より、杉田水脈は、維新から次世代の党へと極右政党を渡り歩き、その極右活動が安倍晋三に「素晴らしい」と評価されて自民党に入り比例区17位という新人として異例の厚遇で立候補させてもらった。まさに安倍晋三肝いりの安倍チルドレン。そんな安倍晋三に寵愛された杉田ゆえに差別的駄文であっても掲載したのだ。
そして、今回、「痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう。彼らの触る権利を社会は保障すべきではないのか」と痴漢を奨励し、かつ痴漢とLGBTを同列に扱う記事を書いたのは、『徹底検証「森友・加計事件」― 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』などで、安倍総理を徹底擁護してきた小川榮太郎だ。安倍晋三への近さを売りに、腐れジャーナリストとして生きてきた政権寄生虫である。
また、伊藤詩織さんを襲い所轄署から逮捕状まで出されたレイプ犯罪者山口敬之は、『総理』などの安倍晋三持ち上げ本で、安倍政権に寄生して生きてきた。事実、この犯罪も警察トップが握りつぶし起訴なしで終わっている。
テレビでおなじみの共同通信の田﨑史郎も安倍晋三に重用され、政権批判が伴うテレビ番組には必ず出演し、安倍晋三を徹底的に擁護している。
このような政権寄生虫ジャーナリストは、ここに紹介した者だけでなく、雨後の筍のように増殖している。
というか、テレビ界では、そんな政権寄生虫文化人や司会者らが、政権に保障された立場から、安倍晋三擁護の無責任発言を好き放題に垂れ流している。
つまり、新潮社の変質は、単に出版部数の減少という問題だけでなく、安倍政権との近さだけで生きる悪質なジャーナリストが跋扈するという構造問題が背景にあり、新潮社もその流れに与してしまったということだ。