iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

沖縄知事選の報道から

今回の沖縄知事選。

負けはしたが、佐喜真候補は若者の多くの支持を得たのに対し、玉城候補は年配者の支持が中心という、二項対立論評が多く見受けられる。

 


しかし、それは投票数という量的側面。選挙権が18歳に引き下げられ、しっかりとした議論と情報を経ての判断か、定量的側面ではわからない。また、彼ら若者が、そのまま30代40代となってもそのまま政権側と同じ認識を持ち続けるかとなると、さらに不透明な話だ。

 しかし、テレビ映像で、佐喜真陣営でハツラツと働く若者と、玉城陣営で陰鬱な表情で基地の歴史を語る老婆という絵的効果は、この抽象的二項対立を具体的な世代対立にまで先鋭化させる。事実、NHKなどそんな扱いをしていた。

しかし、玉城陣営にもたくさんの若者が詰めかけ、選挙戦をリードしていたのである。初めから世代間対立という図式を持って取材した記者には、玉城陣営の若者は「見えなかった」のか、「見ようとしなかった」か。

だから、真実は、定量的側面だけでなく、定性的側面を見逃してはならないし、初めから決めつけた図式で見てはならないのだ。

この記事は、大切な一つの事実を伝えている。