iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

レポート本文「縄文土器と日本文化~岡本太郎を介して考える~」

2018/12/28脱稿 レポート本文 「縄文土器と日本文化~岡本太郎を介して考える~」 かつて岡本太郎は、縄文土器を見て「いやったらしい美しさ」と表現し、さらに次のように語った。「いったい、これがわれわれの祖先によって作られたものなのだろうか?これら…

縄文土器と日本文化 〜自由と権力〜

1月末に提出の日本美術史のレポート。一昨日、書き上げました。自分の興味ある視覚から、実際の日本絵画について述べないというような課題。ノルマは2000文字。 色々考えたけど、ちょうど岡本太郎の『日本の伝統』という本に「縄文土器」という一節があった…

攻められたら

攻められたら…という発想が時代遅れ。自衛も含め戦争で殺されるのは国家に強制的に戦場に送られる国民。反対に戦争に至る原因を作った政治家や官僚たちは戦場に行かず死なない。百年前、米国民はこの根本的矛盾を見抜き戦争非合法化しかないと大運動を展開し…

何でもポジティブ?

よく、何でもポジティブに考えて、できた時の成功体験をイメージすることが大切だなどと言われるが、最近の教育論も自己啓発論もこれ一色。 しかし、物事、そんなにポジティブな気持ちで一つで乗り切れるほど簡単なことばかりではない。むしろ、日常生活や仕…

天皇家のウヨクへの反撃?

この問題、皇族が政治に関わるのは憲法違反、という理屈があるようだけど、まず政治に関わるなと言うのは、憲法4条「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。 ○2 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に…

改憲の前に対米自立!

こうした一見リベラル派からの改憲案は、根本的に、安倍晋三ら右翼が何を動機に改憲を迫っているのかというリアルな政治の問題を忘却している。確かに、自民党は、党の創設以来、自主憲法を唱えてきた。しかし、現実には安倍晋三までの歴代総理は、護憲をこ…

税金とは。

長らく政権のトップに居ながら、未だに税金というものの基本が分かっていない。こんな政治家、おそらく欧米には存在しないだろう。税は、社会秩序を安定的に保ち、さらには社会の発展を促す為のもの。なぜ、ドイツなどでは大学が無償なのか。それは、優れた…

卒論に向けて

今日は、考古学専攻のゼミで、卒論に向けてのレポートを発表しました。半年前に入学したばかりなのに、もう卒論!でも、3回編入生なので、来年の12月の卒論提出から逆算すると1年と少し。しっかりとした卒論を書くなら、もう準備を始めていかなければならな…

安田さんの解放

3年以上もの間、いつ殺されるかわからない状況で気丈にサバイバルし、今日、解放された。しかし、この間、日本政府は全く何もしていない!テロとの交渉はしないという一言で一人の命を投げ捨ててきたのだ!ではその間、安倍政権は何をしてきたのか?安倍晋三…

沖縄知事選の報道から

今回の沖縄知事選。 負けはしたが、佐喜真候補は若者の多くの支持を得たのに対し、玉城候補は年配者の支持が中心という、二項対立論評が多く見受けられる。 しかし、それは投票数という量的側面。選挙権が18歳に引き下げられ、しっかりとした議論と情報を経…

安倍政権寄生ジャーナリストたち。

『新潮45』は、差別的な言葉のオンパレードで、休刊に追い込まれた。 元々、徹底した取材と原稿の多重チェックで、ジャーナリズム世界の評価を確立してきた新潮社が、なぜ、あんな杉田水脈のような差別的駄文を掲載し、さらにその失態に上塗りするような「記…

ヨーロッパ教会建設の歴史と思想

教会建築は、古代ギリシア・ローマ建築をベースに、初期のバシリカ式と集中式から始まり、前者は、ヴォールト構造という天井をアーチ型にする為に頑丈な壁を必要とすることからほとんど窓のない薄暗い教会建築へ。これがロマネスク建築。ル・トロネ修道院の…

暴力を容認する文化

少し補足です。 学校もスポーツ界も企業も、恐らくは暴力を振るう野蛮な人は随分少なくなったと思います。 でも、肝心なのは、たとえ暴力指導があってもその指導を容認するだろう、絶対服従の文化があるということです。 この文化が、学校及び部活動、スポー…

軍隊的規律と暴力

「教育現場が軍隊になった」 その通りです。 学校は、相変わらず、組織優先、言い換えれば軍隊的規律を温存してます。 例えば運動会。なぜ、一糸乱れぬ入場行進なんてするんでしょうね。あれ、軍隊しかしませんよね。しかも、全校生徒の足並みが揃ってないと…

岡谷美術考古館

最終日、製糸業で一世を風靡した諏訪湖北部の岡谷を訪ねた。 ちょうど岡谷美術考古館で、顔面把手付土器を展示していたので入館。美術館なので、考古資料はついでにくらいに考えていたが、何と、この地域から出土した土器や土偶などがズラーッ展示されていた…

井戸尻考古博物館

昼からは、小淵沢IC近くにある井戸尻考古博物館に行ってきた。 前から言ってきたように、ここの遺跡は、諏訪湖から神奈川にかけての1つの文化圏の中心。今では、井戸尻文化圏とまで言われるほど。 しかもそれは、縄文時代を代表する中期の、しかもその中期…

金生遺跡・北杜市考古資料館

釈迦堂遺跡博物館を見た後、南アルプスふるさと伝承館へ向かった。ところが、現在改修中で閉館。えーネットにも書いてないよ。ここのスター的な存在の土偶は、東博に貸し出し中で、その後もフランスに旅立つとか。土偶は、西欧では大人気だからね。 仕方なく…

山梨考古資料館

昨日、台風の影響が一番きつかった夕方3時ごろ。山梨考古資料館に入館。それでも数人の入館者がいた。 じっくりと時間をかけ、隅から隅まで観覧。写真もたくさん撮れた。このエリアの土偶や土器が、ドドーッと展示されて圧倒される。

釈迦堂遺跡博物館

今朝は、昨夜飲み過ぎたせいか、少しゆっくり起きて、10時にチェックアウト。 そして、昨日閉館で行けなかった釈迦堂遺跡博物館へ。 ここでは、いっちゃんというあだ名の人面把手の顔が可愛いキャラクターに。でも、観覧者は、僕たちのいる2時間で10名程度。…

台風、露天風呂!

台風の影響で、4時ごろ、早々にホテルでチェックイン。 露天風呂のあるホテル。宿泊費は2人で1万円程。早速屋上の露天風呂へ! 台風の唸るような風と時々、バラバラっと叩きつける雨の中、露天風呂へ!初めは、寒っ!と思ったけど、しばらく湯船に浸かってい…

山梨考古資料館

予定では、土偶が1000体以上出土した釈迦堂遺跡および縄文館に行く予定だったけど、ここは、火曜が休館日。やむなく近いので明日戻ることにして、山梨考古資料館へ。 流石に台風接近で、地方の博物館ということか、客は僕らだけ。ゆっくり写真を撮りながら見…

田名向原遺跡 神奈川厚木

台風がドンドン近づき、風雨が激しくなる中、今日は、全国でも珍しい先史時代の住居跡が見つかった田名向原遺跡に向かった。 立派な学習館があり入館するや、元気な気の良さそうなおばさんが、説明しましょうかと声をかけてくれた。おかげで館内のパネルを読…

厚木の居酒屋

夜は、厚木市街で居酒屋に入った。日本酒の品揃えが豊富で、美味しい純米酒を何杯も飲んだ。魚も美味しく、出汁巻は関西風に砂糖抜きで焼いてもらった。すごく美味しかった。店主さんも、日本酒が好きなようで、時々こちらの席に来ては、酒談義に花が咲く。…

鎌倉大仏

本来なら千葉県の加曽利遺跡とか、国立歴史民俗博物館とか行きたかったけど閉館。なので、東京から千葉には行かず、都内の國學院大博物館に行った後、西に車を走らせ、まずは鎌倉へ。 鎌倉では、大仏とか鶴岡八幡宮に向かった。大仏は、露天設営なので、酸化…

國學院大博物館

今日、3日は月曜日とあって、そこら中の博物館が閉館。行きたかった国立歴史民俗博物館もアウト!加曽利遺跡と勝坂遺跡の野外展示は自由見学なのでとりあえず、この後行ってみる。 そんな中、國學院大博物館は、オープン。しかも、考古コーナーが充実。特に…

浅草演芸ホール

夜は、浅草に出かけて、落語を堪能して来ました。 夜割かあって、ひる4時からなら2800円のところ、6時からなら2300円。おまけに、僕は学割なので1800円!それで9時前までたっぷり堪能できました。やはり、年配の方の落語は腹を抱えるほど面白くて、知ってる…

築地市場

初めて築地市場に行きました。 僕らは関西人は、「ちくじ」と読むので、「つきじ」て読み方には抵抗あります。実際、正しくは、築は「ちく」でしよ。九州の筑紫平野も「ちくし」ですよね。建築も「ちく」で、よもや、「けんつく」とは読みませんよね。 まあ…

明治大学博物館 縄文遺跡を巡る旅

御茶ノ水駅で下車し、明治大学へ。ここには、無料の博物館があります。大きなビルの中に立派な綺麗な博物館。休日なので受付もショップも無し。自由に館内を観覧。目的は考古学コーナー。 明治大学は、先史時代と縄文時代の研究で、日本の考古学を大きくリー…

大森貝塚

今日は、東京の街中を電車を使って移動して探索。 まずは、大森貝塚。どんなところかと期待したけど、単に記念碑立ってるとこと、公園になってて、簡単な復元とかがあるだけ。展示室もないし、展示物もない。まあ、日本の考古学発祥の地にお参りに来たってと…

縄文展を見終えて。

東博縄文展、素晴らしい!特にこれだけ全国の土偶の有名どころをよくも集めたなって感じ。今後二度と不可能じゃないかなあ。写真とか図面で見たことのある土偶たちも、実物を前後左右、様々な角度から見ると全く印象の異なってくる。改めて土偶の面白さを再…