井戸尻考古博物館
昼からは、小淵沢IC近くにある井戸尻考古博物館に行ってきた。
前から言ってきたように、ここの遺跡は、諏訪湖から神奈川にかけての1つの文化圏の中心。今では、井戸尻文化圏とまで言われるほど。
しかもそれは、縄文時代を代表する中期の、しかもその中期の中でも最も豊かな創造性ある土器や土偶などを生み出した文化。
つまり「ザ、縄文!」
しかも、この博物館は、地域の農民の方が自分達で掘り当てた土器などをきちんと保存して、この博物館の前身も自分達で作ったという。それだけに、考古学というより、民俗学的な考察を自分達で極め、それを展示のキャプションにもしている。なんとも独特な博物館。
実際にこの地域に立つと遠方に富士やアルプスの山々を望み、伸びやかな高原に流れる爽やかな風を頰に受けると、それだけで幸せな感覚にとらわれる土地。
縄文人は、とにかく素晴らしい立地に居を構えます。その典型みたいなところ。今、ここに住む人たちも、その景観と歴史に誇りを持っているんでしょうね。そんな豊かな自然があのような豊かな文化を育んだのかもしれません。