iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

イジメの元凶は、「お笑い文化」

元同級生側は法廷で、「嫌がっていると思ったことはない」「エンターテインメントだった」などと、「いじめではない」との主張を繰り返しました。

 


➡️これ、加害者の言い訳。しかし、言い訳にも何にもなっていない。

でも、この周りの「受け」狙いこそが、今日のイジメ犯罪の本質。

加害者にとっては、犯罪でないどころか、遊びのつもり。否、周りの者を楽しませるエンターテイメント。このエンターテイメントという言葉こそが、イジメ犯罪が「お笑い文化」の「受け」狙いの上に存在していることを示してくれている。

 


人を貶めてあざけ笑う。こんなこと、かつては中途半端なやくざ者がやることだった。加害者は罪悪とわかりつつ、それをしないと自身の立場を確固たるものにできないからやっていた。つまり、周りの者に「受け」る為ではなく、むしろ、周りの者に、そのイジメを見せしめにすることで、俺に逆らうとこうなるぞと周りの者を恐怖で従わせる為にやっていた。

 


それが、今日、周りを楽しませるエンターテイメントになってしまった。この周りの者への「見せしめ」から「受け」へのアッピール視点の転換こそ、現代イジメの本質。

そして、この元凶は、誰もがわかるようにテレビを中心とする「お笑い文化」の蔓延だ。

 


大津市イジメ事件の加害青年は、決して言い逃れで上記の言い訳をしているのではない。本心から、周りの人を楽しませるため、「受け」を狙うお笑いタレントと同じことをしていたんだと、真剣に思っているのだ。このまま、「お笑い文化」がテレビなどメデイアを席巻し、リアル世界にはびこり続ける限り、イジメ犯罪は無くならない。食品店舗での不適切映像アップも同根だろう。