iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

店舗での不適切動画配信について

こうした常識や法規を逸脱した行為の原因は、全て友達や不特定多数の人からの「受け」目的。

さて、「受け」なんて言葉、いつ頃から世間で使うようになったのだろうか?少なくとも、私の幼少時には無かった。

これは、お笑いタレントがテレビを席巻するようになってからのこと。いまどき、どこのチャンネルでも、何がしかの「受け」狙いを殊とするお笑いタレントが出演し、つまらないお笑いを披露している。

 


そんな風潮の中で育った子ども・若者たちは、自分たちの身近な世界の中でも、お笑いタレントのように「受け」るための会話や行動に終始している。彼らの会話には脈略も無いし積み重ねもない。当然、真剣なテーマをまじめに議論する文化など皆無。

刹那的に次から次と「受け」狙いの冗談や体験談が飛び交わすだけ。ネタがなくなると、ネット動画とかを見せ合って「受け」ている。

そんな彼らが、バイトでも同じようなことをするのは自然な流れ。今時は「受け」を狙って動画配信するのも普通。その中に、常軌を逸したものが生まれてくるのも時間の問題。

 


根本的には、日本人が「お笑い文化」から卒業するしかないだろう。少なくとも実生活において、中身もなく、全く為にもならない言動で「受け」だけを狙う人物を忌み嫌う風潮が生まれないと、こうした事件は絶えないだろう。

ただ、「受け」狙いだけの「会話」に辟易し、そんな「仲間」から距離を置き、自分の人生の為になる時間の使い方をする若者も決して少数ではない。

 


全く経験則だが、20人ほどいれば、ずっと「受け」狙いの言動に終始する奴は、ほんの一握り。そこに3・4人が取り巻き、「受け」ている。その他、14・5人は、距離を置いている。後は、「受け」狙いに付き合う3・4人が、中心にいる一握りのバカから離れたらいいだけ。ただ、付き合ってる3・4人も、内心、疲れている。でも、同調圧力を勝手に感じて付き合っている。しかし、その付き合いが歪んだ「文化」を成立させている。これも、お笑い出自の「空気を読む」という「文化」によって、批判力が鈍磨させられた結果なのだ。

 


つまり、「お笑い文化」は、イジメと同じ構造を持っているのだ。その為、大抵のイジメは「受け」狙いの弱者イジリから始まる。それに同調するバカがいて、イジメが成立する。この馬鹿馬鹿しくもシンプルな構造で、人生を壊された若者も少なくない。

やはり、悠長なことを言っていてはダメだ。この下らない「お笑い文化」から早く脱却しなくては!