iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

PCR検査に見る日本国家の後進性

まだ、検査数を増やすべきだなんてことを、現場の医者や国際的な場で活躍する専門家などが、「説得」しなければならない日々が続きます。世界の先進国で、検査数を制限するなんて国、ゼロですよ!

まるで教育界で、1学級20人前後の定数が先進国の常識なのに、大金持ちの日本が未だに40人学級から頑として減らさないのと同じです。
どう考えても、担任が受け持つ児童数が少ない方が教育的に効果的なのは火を見るより明らかなのに、日本では、その安上がり教育を、大人数の方が子どもがたくましく育つとか、まるで野蛮な後進国であり続けることを推奨する論理が唱えられています。

現に、PCR検査が少ない国は、ロシアや北朝鮮などの政治的独裁国家(中国は違うね)とか、本当に金も技術もない後進国です。前にも書いたけど、人口比で見た日本の検査数は、アフリカ諸国並みですから。

日本という国は、ずっと原発とかリニアとか危ないし金のかかるインフラなんて不要なのに、そんなことには世界最先端を目指してきました。それは、経済に効果ありと思うことには莫大な金と人を投じるということです。

財政危機とか言いながら、トヨタのような超大企業にさえ法人税の減税や免税をし、逆に、貧困対策では、西欧諸国が8割の捕捉率で生活保護を実施してるのに、日本は2割止まり。しかも、窓口で申請すらさせず、沢山の人を餓死させた実績もあります。これも、生活保護など国民を甘やかすことになるという、大人数教育と同じ発想が、国民的にも受け入れられています。西欧世界では、なんと野蛮な発想!となります。

日本では、原発や大企業は必死で守るのに、国民の暮らしと命には後進国並みを良しとする。そんな国家国民の姿勢が根底にあるということでしょう。

コロナは、日本国家国民の前近代性を見事に露呈してくれています。