iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

検査制限が人の命を奪っている。

妊娠5ヶ月の女性。
発熱と強い腹痛で、当然、コロナを疑い保健所へ連絡。しかし、判で押したように、「しばらく家で様子を見てください」の返事。検査をしてくれなかった。
やむなく、腹痛を堪えるも、激痛となり救急へ連絡。1度目は断られ、2度目にようやく病院搬送。
そこでの診断は、コロナではなく、腹痛に伴う発熱。発熱は赤ちゃんからのSOSだったのだ。しかし、既にお腹の子は亡くなっており死産。

もし、保健所が断らずに、速やかに検査をしてくれていたら、その段階でコロナではないと判断でき産婦人科に急ぎ入院という手続きになっていただろう。つまり、お腹の子は救えただろう。

相変わらず、日本では、PCR検査をしてもらえない。あくまで当初からの方針どおり、重症化した患者と、クラスターでの判定用に限定されている。

加えて、未だに軽症や無症状の者に検査は不要、検査拡大そのものが無駄、という馬鹿げた声が聞こえる。
しかし、まさにそういう考えによって、医師で無い者が勝手な判断をするシステムが継続し、コロナ感染者が数日様子を見させられることで重症化させられている。そして、今回の事案は、コロナとは違う原因で発熱などコロナを疑われる症状が出た人の検査が速やかにできず、結果、他の病気治療への医療機会を奪われ、命を失うことになっている。

しかも、この間、こんな事例が溢れかえっているのだ。37.5度4日間自宅待機が基準というのは、国民の誤解だという加藤厚労大臣の無責任発言が大きな批判を浴びたのは、この縛りによって多くの命が奪われたからだ!

改めて言う。
医師の判断によるスムースなPCR検査の実施は、コロナ感染者はもちろん、そうで無い人の命を救う為に不可欠なのだ。
その為には、検査拡大が必要。1万件もできないとか2万件が目標かなんて話にならない。韓国や先進諸国並みに1日10万件以上の検査数を確保すべきであり、その検査拡大が命を助ける武器なのである。

未だに、検査拡大に懐疑的・否定的な言説は、政府の怠慢を助け、それによって国民の命を危うくしていることを肝に銘じるべきだ!