iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

3月27日決定、日本の国家予算

史上最大の防衛費5兆3133億円が決定されたのは、本年3月27日のこと。

3月27日 と言えば、世界的には、
《各国当局の発表に基づきAFPがまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は日本時間27日午前4時現在で2万3293人となっている。中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに182の国・地域で計50万5580人余りの感染が公式に確認され》ていた状況。

日本国内では、前々日25日には、東京での感染者数が一気に増え始めたことに対し、「感染爆発の重大局面」として、小池都知事が緊急会見を行なっている。
会見の場で小池百合子都知事は、《「感染爆発(オーバーシュート)の重大局面にある」とし、平日もできるだけ仕事は自宅でするように呼び掛け、週末の不要不急の外出自粛を要請した。》
実際、東京都では23日に16人、24日に17人、25日に41人と3日間で74人の感染が確認されている。

そんな最中での、国防費過去最高の予算を決定しているのだ。国民の安全保障のためというが、こういう感染爆発になると、軍隊は全く役に立たない。むしろ、スペイン風では、過度な3密環境にある軍隊で爆発的感染を引き起こし、そのお陰で、第一次大戦終結したと言われている。

なお、国防費の拡大とともに、医療ついては、病床を削減する病院への援助資金として84億円を組み込んでいる。もちろん、これもコロナ感染が大きな問題になる中、修正もなく通過している。コロナ対策は、この予算が通過してから、話し始められたのだ。

これらは、当然、コロナに日本政府はどう立ち向かったのか何年も先に歴史的に検証されるときに、参照されるべき重要な事実だが、同時代に生きる私たちが知っていなければならないことだ。私たちの責任として。

あの時、あんな予算案を国会で通さずに、コロナ対策の為に大規模な補正を加えておけばよかった、などと数年後に後悔しないことを希望する。

《2019年12月20日、日本の令和2年度予算政府案が閣議決定され、総額102兆6580億円と昨年度に引き続き100兆円の大台を突破した(2020年3月27日成立)。増大する社会保障費が大きく報じられる一方、防衛費は特に大きな問題点として議論されることなく5兆3133億円が計上された。一般会計歳出の34.9%を占める社会保障費と比較して、防衛費は5.2%と少ないがこれは適正なのであろうか。》