iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

ニュージーランドのコロナ対策

ニュージーランドのコロナ対策が、まさに国民一人一人の命と暮らしを守るものになっており、何より、感染実態とその対策の透明性が高く、根拠ある対策に国民の9割以上が納得しているのだ!

《4月上旬、国内の市場調査エージェンシーであるコルマー・ブラントンが行った世論調査によれば、調査対象者の92%が、政府の方針にきちんと従って生活していると答えている。》

この信頼性の高さは、
《人々が新型コロナウイルスに対する政策の全貌を把握し、それに納得しているからだ。この調査で「政府を信用している」とした人は83%、パンデミックに対し、政府がとった対応に賛成する人は84%だった。さらに、新型コロナウイルスへの対応に関し、政府が正しい判断を下すと信頼を寄せる人は88%に上った。これらはG7の平均を大幅に上回る。》

そして、この政府への信頼は国民が納得できる具体的な対策から来る。

❶まず、休業補償。
《自宅では仕事ができない人もおり、その場合常勤者であれば 週にNZ$585.80(約3万8000円)、パートタイム勤務者であればNZ$350(約2万3000円)が政府から支払われる。感染が確認された上での自己隔離を行う人も同様だ。》

これに対し日本では、30万円支給が8割の人に届かないと分かり批判が高まると、総理自ら批判していた10万円一律給付へ。しかし、それも副総理が手を挙げた人にと、既に限定の方向へ。この先もどうなるか不明。

コロナ感染爆発の中、国民に届き始めたのは不要不急のアベノマスク2枚のみ。

 

❷そして、ニュージーランドの検査体制は、早期から世界水準を超えていた。
《4月15日に行われた検査数は2100件だった。この日までの合計では6万6499件に上る(人口1000人当たりの検査数はざっくり計算して約13.4。日本は約1.10)。キャパシティーは7万1693件となっており、1人あたりのキャパシティーとしては、主要国に並ぶ数だという。》

こうして、国民一人一人の、個人の尊厳をスタンスにした感染者根絶政策は支持され、成果を挙げている。

 ところが、日本では、検査を恣意的に少なくして感染者数も死者数も桁違いに実態から遥かにかけ離れ、世界の数値と比較さえできない。また、当初からコロナ対策をクラスター潰しだけに特化したために、市中感染の爆発を招き、今や医療崩壊寸前。

 しかも、検査を絞ってきただけでなく、実は検査能力が現在でも手一杯で、世界有数の金持ち大都市東京でさえ、1日最大5000件前後しか検査できず、数十件の日も。おまけに検査結果が出るのに1週間を要する惨憺たる有様。

 そして、明らかに感染症状があってもクラスター以外の個人的な感染者は検査すらしてもらえず、70件もの医療施設をたらい回しされた挙句、自宅待機を余儀なくされ、家庭内感染に至っている。
 日本は、全く感染を根絶どころか、減らす努力すらできていない。

 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71914