iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

検査判明まで1週間!大都会東京の哀れな検査能力。

 韓国は2月当初から日に2万件の検査体制をとり、中国は徹底したロックダウンで、短期に一気にコロナ収束の道筋を作った。それぞれ、コロナ対策の基本とされる検査と隔離がセオリー通りできた結果である。

 

「検査拡大は不要。クラスター潰しで十分対応可能」とする日本の特殊作戦が感染爆発を招いた!

 しかし、日本は、クラスター潰しを唯一のコロナ対策としたために、むしろ、その他個人的感染には関心を示さす、人口比にみあった大量検査をしてこなかった。否、そんなことをしたらイタリアみたいに医療崩壊になるとさえ言って、WHOの声にも耳を貸さず、検査拡大をかたくなに拒んできた。そのために、経済大国としては異様なほどの感染者数と死者数の少なさに世界中から疑義が上がるほどに。

 しかし、そんなやり方が間違っているのは火を見るよりも明らか。そもそも無症状感染者が8割も存在するとされる新型コロナ。検査も隔離もクラスターだけに特化したために、その大量の無症状感染者を掴むことができず、市中に大量に感染者を放置し、市中感染を爆発させてしまった。

 

クラスター潰しはそもそも能力不足の方便だった 

 ところが、この間の東京の事例を見ると、どうやら恣意的に検査数を絞ってきたのは、一概にクラスター潰しという方法への固執だけではなかったようだ。むしろ、検査能力が韓国や中国、そして欧米諸国に比べ、大幅に欠落しているからだということが分かってきた。
 今回のこの記事は、そのことを証明していると言えよう。  
葛飾区地域保健課の橋口昌明課長は検査までにかかっている時間について、「検査態勢がじわじわとひっ迫してきています。翌日にお願いしたいということで専門の外来で検体をとってもらっていたのが今ではおよそ4日かかっています。ここ2、3週間でじわじわと検査待ちの日数が延びていて、自然に渋滞が起きてしまっている状況です」と話しました。》
また、その理由については《「保健所への相談件数が1か月前に比べて4倍近くに増えています。しかし、検査ができる外来は限られています。あちらこちらで検査が受けられる状況にはなっていません。私たちの肌感覚では処理能力を超えてしまっていると思います」と話しました。保健所への相談件数が1か月前に比べて4倍近くに増えています。しかし、検査ができる外来は限られています。あちらこちらで検査が受けられる状況にはなっていません。私たちの肌感覚では処理能力を超えてしまっていると思います」と話しました。》

 4倍と言っても、500人が2000人ほどに増えた程度。そして、やってる検査数は、ずっと100人未満、50人前後。それが4月に入って、最大で500人ほど。それもムラがあり、50人、100人、300人など日による。これで手一杯とは。東京は1000万人ほど住んでいて、韓国の総人口の5分の1ほど。その韓国で1日の検査数は15000件から20000件。東京規模の都市なら、1日3000件から4000件はやらないと韓国に及ばない。それが10分の1で手一杯とは、哀れすぎる能力不足。これではクラスターに特化するしかなかったようだ。

 かつて、戦艦も空母も失い、爆撃機もなく、前線基地も奪われ、特攻隊しかやることがなかったのと同じだ。本土決戦の備えでは、国民一人一人の「竹やり」しか残っていなかったように、それがアベノマスク2枚配布とダブる。

 

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