iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

自己責任としてのコロナ「対策」

なぜ、こんなことが起こるのか?
政府の姿勢が、個人任せだからだ。つまり、コロナで死ぬか、経済で死ぬかの究極の選択を国民に押し付け、問題を自己責任に転嫁しているからだ。

本来なら、政府がやるべきは、感染対策としては、検査と隔離である。この2つを徹底する必要がある。
❶検査は、一人一人の国民の命を守る為に不可欠なもの。だから、少しでも症状があれば速やかに検査•治療ができるよう、徹底的に検査の量的拡大が不可欠。検査の少なさ遅れは、多くの人の命を奪う。現に、日本では、検査をしてもらえず放置されて亡くなっている人が後を絶たない。
❷検査拡大は、それだけでなく、国民に苦痛を強いる経済活動などの自粛要請の根拠となる。少ない検査で、感染実態も分からない状態で、経済的な死に繋がりかねない自粛要請など説得力がない。言い換えれば、膨大な検査数に裏打ちされた感染実態に基づく自粛要請であれば、国民も納得して苦痛を受け止めることができる。
❸さらに言うと、検査拡大こそ、いつ自粛要請解除を決めるのかの、唯一の根拠となる。いつまでも経済活動の自粛など不可能。どこかで要請を解除するしかない。しかし、感染者数や死者数が人口比から見て、日本のようにあまりに少ないと、それが自粛によってもたらされたのか、検査数が少ないから、感染者が掴めていないからなのか判断できない。このまま、検査数が少ないままでは、自粛要請の解除も説得力を持たない。
❹そしてわ検査に加えて隔離は、経済的な死に繋がらないような補償が不可欠。これがないと、コロナ感染する前に飢えて死んでしまうし、自粛要請も徹底できず、感染拡大を止められない。

とにかく、検査拡大と隔離を徹底するしかないが、いずれか一方でも欠けると、感染爆発は防ぐ事が不可能。これは、上記の4点が相互補完関係にあることを考えれば分かるだろう。
しかし、今の日本では、両方ともやっていない。これは、世界の主要国では、日本だけだ。

つまり、日本では、コロナ対策は、政府ではなく、国民一人一人が自己責任でさせられている状態である。
だから、本来の政府の役割を理解しない連中が、こうして、あいつは責任を果たしていない!俺は、大変な思いをしてるのに!と怒りになる。
しかし、本来、その怒りは、何もしない政府に向けられるべきなのだ!
こんな国民が多数いるから、政府もまた、何もせずにやっていけるのだ。

 

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1074963