iwapenの日記

60歳にして考古学を学びに大学に入りました。また、社会や政治についても思いの丈を発信してます。

WHO勧告を拒否して、感染爆発を招いた国とは。

 テドロスWHO事務局長は、「われわれは全世界に、包括的な公衆衛生対策を実施するよう勧告し、(感染者の)発見、検査、隔離、接触者の追跡を呼び掛けた」と言明。「これに従った国の状況は他の国より良い。これは事実だ。(WHOの忠告を)拒否するか受け入れるかはその国次第だ。各国それぞれに責任がある」と述べた。

さて、日本は、WHOの勧告を拒否したのか、従ったのか。

 明らかに、日本は、「検査、検査、検査」と連呼する事務局長の訴えを無視し、クラスター潰しに特化し、「接触者の追跡」しかやってこなかった。

 そして最も重要な「(感染者の)発見、検査、隔離」という勧告を無視した。つまり、見えない感染者を発見するための検査を怠った。

 しかし、日本は勧告を無視したどころではない。政府専門家会議のメンバーが「検査拡大は、医療崩壊につながり、やるべきでない」とまで明言し、WHOの勧告に対し、積極的に反対し、真っ向拒否の姿勢をとった。

 結果、見てのとおり大失敗。現在、大都市部を中心に市中感染を爆発させ、路上での突然死や孤独死を招き、ほとんどの感染者が検査を受けることすらできず重症化し、そのまま死亡する例も後を絶たない。さらには、検査不足で見えない感染者が跋扈し、それによる院内感染を広げてしまった。また、まともな隔離施設を用意せず、医療行為放棄である「自宅」隔離で軽症感染者を死亡させている。そして、「病院がいっぱいになるから、検査を控えている」という、殺人的な本末転倒した姿勢が横行している。

 

かたや、韓国は真っ先にWHOの方針通り、世界に先駆けてドライブスルーと言う合理的な検査方法を創出し検査拡大と感染者の特定に成功。さらに合理的な隔離施設を設け、あっという間に、感染拡大をおさえ、何より致死率の低さで世界を驚かせた。

 

テドロス事務局長の今回の表明は、その多くは日本に向けられたメッセージだと受け止めるべきだ。

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